マーティ:「注文の品が届いたよー。」
ドク:「今度はなんじゃ?」
マーティ:「なんだかわかる〜?ドク。」
ドク:「うーん、柑橘系のいい香りが漂っておるのぉ。」
マーティ:「ジャーン、高知県産の土佐文旦だよ。」
ドク:「ずいぶんたくさん入っておるのぉ」
マーティ:「一般の流通では売れない、家庭向けの訳あり商品なんだ。いわゆるアウトレット品ってヤツ。」
ドク:「どおりで見た目が悪いものが多いと思ったわい。」
マーティ:「これで、約10kg。大きさもM~2Lサイズまでバラバラなんだ。」
マーティ:「ジャーン、数えたら28個もあったよ。」
ドク:「本当に見た目も形もバラバラじゃが、味の方は大丈夫なのか?」
マーティ:「土佐文旦ってどうやって作られるか知ってる?」
ドク:「はて、聞いたこともないのぉ」
マーティ:「今出荷している文旦は、実はすでに12月には収穫してるものなんだ。」
ドク:「なんと!もぎたてのものを即出荷しているのではないと言うのか。」
マーティ:「そう、すぐに出荷するのではなく、藁を被せて熟成させておくんだ。そうすることで酸味がなくなり甘さが出てくるというわけ。このことを知っていると、外皮が多少ダメージを受けていても気にならないでしょ。しかも文旦の皮はすごく厚いからね。」
ドク:「ということは、剥きにくいってことじゃな。」
マーティ:「そう、そこでこのムッキーちゃんの出番なんだ。」
ドク:「ムッキーちゃん?とっても洒落た名前のアイテムじゃな。」
マーティ:「こんな風に、2つのパーツに分けられるんだ。」
ドク:「しかし、ずいぶん使い込んでおるのぉ。」
マーティ:「我が家では大活躍のアイテムなんだ。ハッサクや伊予柑など似たような果物を食べるときに、とっても重宝するよ。1家に1つは常備しておくアイテムだと思うし、もっと早く買っておけばよかったと後悔すること間違い無し!」
ドク:「そこまで言うか。」
マーティ:「はい、使い方も簡単。まずは上側の白いパーツの端についた突起部分を使って、外皮に切り込みを入れるんだ。すると厚い皮も簡単に手で剥けるよ。」
ドク:「なるほど。」
マーティ:「外皮の見た目と違って中は、本当に綺麗でしょ。」
ドク:「真っ白で、ふかふかじゃな。」
マーティ:「ほらね、中は全く問題ないでしょ。」
ドク:「確かに、文旦は見た目じゃないのぉ。」
マーティ:「次にムッキーちゃんの下側のパーツを使って、文旦を一房ずつスライドさせるんだ。しっかりと押し付けるようにスライドさせるのがコツだよ。」
ドク:「ラジャー。」
マーティ:「よいしょっと。」
マーティ:「ほらね、ムッキーちゃんの溝にあるカッターが皮に切れ込みを入れてくれるから、簡単に剥けるようになるよ。」
ドク:「おお〜、これは確かに便利じゃ。」
マーティ:「文旦は水分が少ないから、手がベタベタしないのもいいんだ。ムッキーちゃんで簡単に皮がむけるからパクパク食べられるよ。」
マーティ:「特にお子さんのいる家庭にムッキーちゃんを投入すると、子供が自ら皮をむいて食べてくれるから、お母さんは楽チンな。」
ドク:「手はベタベタしないけど、匂いがつくのぉ。」
マーティ:「そうそう、文旦はとってもいい香りがするので、剥いた皮をお風呂に浮かべて、香りを楽しむこともできるんだ。」
ドク:「わしを誘っておるのか?」