マーティ:「ドク〜。“ダイアログ・イン・ザ・ダーク”って知ってる?」
ドク:「なんじゃそれ?」
マーティ:「簡単に言うとね、まったく何も見えない真っ暗な部屋を探検することを体験するイベントなんだ。」
ドク:「どうやって探検するのじゃ?」
マーティ:「普段目を使わない視覚に障害をもった人が案内してくれるんだ。」
参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。
その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します。
ドク:「なるほど、興味深いイベントじゃのぉ。」
マーティ:「そうなんだー、絶対面白いから、今度行ってみてー。」
ドク:「それはそうと、さっきから気になっているのだが、これはなんじゃ?」
マーティ:「このマーク見たことあるでしょ。」
ドク:「佐藤 可士和氏がデザインした、今治タオルのロゴじゃな。」
マーティ:「さすがドクだね。これはね、ダイアログ・イン・ザ・ダークのアテンド・スタッフである視覚障害者と、あの今治市のタオルメーカーとのコラボによって生まれた、ある意味究極のタオルハンカチなんだ。」
ドク:「長方形とは珍しい。」
マーティ:「タオルハンカチって、柔らかくて吸水性もあるんだけれど、ズボンのポケットが膨らむのが気になっていたんだ。このタオルハンカチはハーフサイズだから、厚みも半分で済むよ。」
ドク:「“肌触り”や“風合い”にこだわったハンカチだそうじゃな。」
マーティ:「そうみたい。視覚障害者の方がタオル・テイスティングをしたっていうのと、グッドデザイン賞受賞というのがとても気になって買ってみたんだ。どう?」
ドク:「見ての通りじゃ。」
マーティ:「厚みはないのでフカフカというわけじゃないよね。」
ドク:「そうじゃな。」
ドク:「何このシチュエーション??」
マーティ:「冗談だってー。」
ドク:「分かっておる。」
マーティ:「ということで、ホワイト、ナチュラル、バーミリオン、チャコールの4種類をコンプリート!」
ドク:「薄っぺらハーフサイズのくせに、立派なケースに入っておるのぉ。」
マーティ:「確かに、ちょっと過剰包装だよね。」
ドク:「価格から判断しても、プレゼント用に企画された商品じゃな。」
マーティ:「黒っぽいやつは、チャコールといってブラックとは違うんだ。」
マーティ:「ほら、4枚重ねてもこんなに薄いんだよ。」
マーティ:「ハイ、チーズ!」